生産技術研究所

川口 健一 教授 (構造計画、空間構造工学、人間-構造系、免制震構造、宇宙構造)
本研究室では立体構造の持つ優位性を生かした種々の構造物の研究開発を行っている。立体的な構造システムは軽量高剛性であり、材料の利用効率が高い。また、従来の構造物に無い柔軟性を兼ね備えたものもある。立体的な構造システムを有する構造物では、その形態が力学的性能に大きな影響を与えると同時に、複雑な構造挙動を示す場合が多い。本研究室の主な研究開発テーマを以下に示す。

  • 軽量空間構造の開発、
  • 空間構造物の静的・動的挙動の研究、
  • 大規模集客施設の安全性に関する研究、
  • 膜構造やテンセグリティなどの張力構造物の研究、
  • 可動式/展開型構造物の開発、
  • 軽量構造物の耐震性と振動制御に関する研究、
  • 平面・曲面構造と構造形態の研究。
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中埜 良昭 教授 (構造力学、鉄筋コンクリート構造、耐震診断・補強)
鉄筋コンクリート造・組積造の建物の耐震について研究しています。具体的には・・・

  • 解析的研究 - 建物の弾塑性地震応答解析、耐震診断など
  • 実験的研究 - 部材の耐震実験、模型建物の振動実験、地震応答観測など
  • 現地調査 - 地震による被害調査など

基礎研究から応用研究まで対象は堅いですが、先生方はじめ暖かいスタッフのもと、研究に没頭できる雰囲気です。

好奇心の強い学生、大歓迎!!!

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加藤 信介 教授  (建築環境工学、シミュレーション工学)
加藤研究室は、都市、建物周辺、建物内の物理的な環境の予測と制御、更にはそのエ ネルギ-使用を研究対象とする。対象とする物理環境は 、気流、汚染質輸送場、熱輸送場、熱の放射場、光が主となる。人間の生活環境の制御を、災害時など の極限環境における安全の観点ならびに平常時の健康、快適性の観点から検討する。

重点研究課題:上記の各研究は、数値シミュレーション、実験、実測の3つの研究の柱により進められ る。最近数年間の研究室重点課題は、主にCFDを中心とする熱、汚染質拡散場のコンピュタ-シミュ レ-ションによる予測法の開発である。熱や汚染質の輸送、拡散の解明は、非線形現象である乱流現象 の解明と一体となっている。コンピュタ-シミュレ-ションは実験や理論の隙間を埋めて工学的な予測 技術の主要な手段と成ることが期待されている。さらに放射や伝導など様々な物理現象が互い に強く連成して複雑な性状を示す現象に関するシミュレ-ション方法を開発し、街区やアトリウムなど の様々な建築都市空間の環境解析を行なっている。

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大岡 龍三 教授 (建築都市環境工学、サステナブルエンジニアリング)
大岡研究室の研究分野は、建築・都市空間の物理環境の予測・評価・制御手法の開発である。取り扱う物理現象は主、気流、熱移動、物質移動、放射等多岐にわたる。この予測・評価手法は、(1) 生活空間における様々な物理現象を記述する理工学モデルの開発、(2) 開発された理工学モデルによる建築や都市空間における物理現象を予測するシステムの開発、(3) 予測された結果が、人間環境や都市環境、地球環境等に及ぼす影響を評価するシステムの3 つからなる。この予測・評価システムにより最適な環境制御手法の設計が可能となる。具体的な研究テーマは、1) 都市のヒートアイランド現象の解明と制御、2) 屋外温熱空気環境の最適設計、3)都市のエネルギー代謝・物質代謝の解明、4) 建築・都市空間における自然・未利用エネルギーの利用法、5)建築・都市の省エネルギーシステムの開発、6) 伝統的な建築設計手法を利用したサステナブル建築の設計と評価、等である。
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坂本 慎一 准教授  (応用音響工学、建築音響、騒音制御)
建築・都市環境要素の一つである音環境について、橘研究室と共同で研究を行っている。当研究室では、特に建築物内外の音場を予測するための数値シミュレーション手法の開発・実空間への適用に重点をおき、実験・実測との比較により予測精度の向上を目指した研究を行っている。さらに、ホールなどの室内音場の解析・予測、環境騒音の予測・制御手法について、数値解析、実験、実測によって検討を行っている。
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藤井  明 教授  (建築計画、数理解析)
当研究室では、建築や都市空間の特性を定量的あるいは定性的に記述する理論や解析手法を、特に数理的な側面から開発している。計算幾何学や画像処理の理論を援用しながら、空間構成の特性指標、都市施設の配置パターンと圏域策定問題、地域情報処理システム、景観理論の手法などをテーマとして研究している。また、世界の伝統的住居・集落を対象とした調査を継続的に行い、居住文化の特性について形態学的な研究を進めている。
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村松 伸 教授 (建築史・都市史、都市遺産・資産開発学、アジア建築・都市環境に関する歴史的研究)
東京大学生産技術研究所・村松伸研究室では、極東から中東までの地域を中心に、建築・都市環境に関する歴史的研究を行っている。歴史「的」という理由は、当研究室が単に何らかの歴史を明らかにするにとどまらず、現代社会への弛まぬ関心や問題意識と組みあわせ、研究を社会還元することを目標にしているからである。そのためには机上の研究はもちろんのこと、コミュニケーション力を磨き、駆使しながら、様々な分野や対象地の人びとと共にフィールドワークを行う。具体的には都市の形態分析、都市環境文化資源の発見・記録を基盤とし、分野横断的な思考の下でそれらを統合的に理解する。それをもとに都市や建築の保全・再生という空間的な介入に関与し、地球環境問題や私たちの社会が抱える問題を、解決していくための知的インフラを編み出す。
ここ数年で取り組んでいるテーマのうち代表的なものは以下の五つである。

  1. 都市空間解析を軸とした文明史の解明;対象地としては、ジャカルタ(インドネシア)、サマルカンドやブハラ(ウズベキスタン)、マラッカ(マレーシア)、テヘラン(イラン)など。
  2. アジア都市環境文化資源の悉皆調査とその継承に関する研究;東アジア、東南アジアを終えつつあり、今後南アジアの各都市を対象地とする予定である。
  3. アジア建築産業遺産・再生プロジェクト;ボパール(インド)、上海(中国)の工業地帯を対象としている。
  4. 上原地域教育/学習プロジェクト;当研究室を中心にした大学院生および渋谷区立上原小学校の小学生の協働ワークショップを六年間行っている
  5. メガ都市と地球環境;地球上のメガ都市が地球環境にどのような影響を与えるかを考究する。
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野城 智也 教授 (プロジェクトのマネジメント、建築生産)
ある一つの建築ができあがる過程は、予見性と不確定性が入り交じる環境のなかで、種々の知識、人材、組織、資源が組み合わさっていくプロセス(=プロジェクト)であるとみることができる。現代の建築が内包する諸課題は、ある意味では、このプロセスをどのようにコントロールすることができるのかという点に帰着する。このような基本認識にたって以下のような研究を行っている。

  1. サステナブル・コンストラクションに関する研究
  2. MOP (Management of Project)及びMOT (Management of Technology)
  3. 経時的カスタマイゼーションとしてのライフサイクルマネジメント手法の開発
  4. 建設産業のサービス・プロバイダー化に関する研究
  5. 建築プロダクトヘの情報・知識の「すり込み」に関する研究
  6. プロジェクトにおける複数主体による非定型的な意志決定の構造に関する研究.
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腰原 幹雄 准教授 (木質構造、建築構法)
(執筆中)
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今井公太郎 准教授(建築計画・都市解析)
当研究室は、都市・建築空間とそこで起こる人間の活動を、どのように関係づけて説 明できるかということに関心がある。最近の研究テーマは下記の通りである。

  • 都市空間の解析・評価手法に関する研究
  • 建築の空間システムの設計
  • 設計手法に関する研究
  • アメニティを向上する素材に関する研究
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太田 浩史 講師(都市再生・都市建築論)
(執筆中)
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川添 善行 講師(建築設計・風景論)
建築に何が可能か、という問いに向かい合い、実際の設計活動を通してその答
えを見つけてゆきたい。そのためには、芸術、歴史、言語など文化に対する深い理解
と、構造、環境、物質などの工学的知識が必要である。建築の設計とは、人々が帰りたい
と思える風景を作り出すことだと考える。

  • 1) 社会に貢献するデザイン
  • 2) 日本の風景となる建築
  • 3) 伝統的建築の環境への合理性の現代的翻訳
  • 4) 実際のまちづくりへの参加
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